次は、晴れた空の下で。

「洗わなくていい。拭き終わったなら、そのまま返せばいい」

「っ!だめです!洗って返します!」


だってこのまま返したら、もう話す機会がなくなる。



「名前は?」



「え……?」



「一年生だよね?名前を教えてほしい」

「……古川 歩花です」

「古川さんね。俺は、菊池 司《きくち つかさ》」

ずっと知りたかった人の名前は、こんなにも簡単に知れるもので……。