ホホホ……と、ふくふくとした片手で口もとを覆うシシ神の女にうながされ、セキは覚悟を決める。 「……カカ様に、我が身をお預けいたしますので、なにとぞ、良きようにお取り計らいくださりませ」 力なく両手をつき、頭を下げるセキに対し、煌の満足そうな了承の声が応えたのだった。