【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



 言葉通り、うれしそうな顔をした塁くんは、じぃっとわたしを見つめると口をひらく。




「このちゃん、好き」


「えっ」


「大好き」




 タイミングはとうとつだけど、熱のこもった視線を見ると心がこもってるんだってわかって、ほおが熱を持った。




「もっと言いたいけど……3回までってやくそくだから。のこりは、とっておく」


「あ、ありがとう……」




 好きって言葉がしぜんと出てくるように、いっしょに過ごす時間を作ったのに……塁くんって、こんなにするっと言ってくれるんだ。

 わたしは助かるけど、どうしてだろう……?

 ふしぎに思って見ているのが伝わったのか、塁くんは視線を上のほうに向けて説明してくれる。




「このちゃんのこと好きだから、いっしょにいれるだけで胸がいっぱいになる。そしたら、言いたくなるんだ」