【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「好羽ってすごく楽しそうに歌うね♪ 俺もいっしょに歌ってて楽しかったよ。やっぱり俺、好羽が好きだな♪」


「っ、あ、ありがとう……!」




 しぜんに告白されて、動揺(どうよう)しちゃった。

 でも、これからもみんなに好きって言ってもらうんだから、慣れなきゃ……だよね?




「ほかのみんなも好羽のラブメイトだっていうのはわかってるけど。俺が13回ぶん、好きって言ってあげたい」




 遊馬くんは眉を下げて笑う。

 その手がわたしのほおにのびて、するりとなでられた。




「ねぇ、好羽。俺をえらんで。俺は本気で好羽が好きだよ。好羽のこと、もっと知りたいし……だれにも渡したくない」




 真剣な目で見つめられて、わたしは言葉に詰まる。

 答えにこまって目を泳がせていると、遊馬くんはパッと手を離して「なんてね♪ まだまだ歌おう?」と軽い空気にもどしてくれたけど……。

 わたしは、すこし思ったんだ。


 もしかしたら、わたしはみんなにひどいことをお願いしてるのかもしれないって。