【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「俺がさきにつくと思ってたんだけどな~。はやく来てくれたんだね、ありがとう♪」


「う、ううん……! 遊馬くん、そのかっこう……」


「あ、これはちょっとした変装♪ これでも俺、そこそこ有名人だから」




 テレビでも見るくらいだもん、そこそこなんてものじゃないよ……!

 遊馬くんはにこりと笑うと、一歩わたしに近づいて、腰をかがめるようにわたしの顔をのぞきこんだ。




「俺の仔猫ちゃんはかわいいかっこしてるね? おしゃれして来てくれたならうれしいな♪」


「わっ、わたし、こういうの慣れてなくて……! ヘンだったらごめんねっ」


「ヘンじゃないよ♪ でも、もしかしてデートするの、俺がはじめて?」


「で、デート!?」




 これってデートなの……!?




「わ~、うれしいな♪ じゃあ、せいいっぱい楽しませてあげないとね。行こっか♪」