【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



『わたし、ここすき!』


『っ……このはって、かわいいな』




 すこしおどろいたような顔をした男の子は、にこっと笑ってそんなことを言った。




『また、のぼるのたすけてやる。おれはかげとら。このははとらってよんでいいぞ』


『うんっ、とらくん!』




 それが、わたしとトラにぃの出会いだったんだ――。




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「ん……なんか、なつかしい夢、見た気がする……」




 ほんのりと明るい部屋で目をさましたわたしは、ぼーっとつぶやいて、まくらもとのデジタル時計を見る。

 7時12分……遊馬(あすま)くんとの待ち合わせは、10時だったっけ。

 時間はたっぷりある。


 ゆっくり準備をしよう。