【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「好羽。ラブメイトじゃなきゃ、のろいだって関係ないだろ。いますぐにとは言わない。でも、俺と付き合わないか」


「っ……わ、たし、急に……」




 トラにぃのことは好き。

 でも、それはお兄ちゃんみたいな存在として。

 だから、急に告白なんてされても……。




「俺をえらんでくれ。ラブメイトじゃなくても……俺は、好羽が好きなんだ」




 ほおにトラにぃの手がふれて、熱のこもった目で、すこし切なく見つめられる。

 ラブメイトだって告白された日からそうだけど……その顔がわたしの知らない、男のひとの顔に見えて、ドキッとした。

 もう、ただの幼なじみだっていう言いわけは通用しない……。


 ただのお兄ちゃんとして見てはいけない気がして、わたしは顔をそらす。




「い、まは……答えられない。ごめんなさいっ」




 なんとかそれだけ言って、わたしは走り出した。