「僕なら、何回だって心からこのちゃんに好きって言えるよ」
「俺は13回以上だって言えるよ? 仔猫ちゃんが好きだって♪」
遠野くんと遊馬くんにせまられて、わわっと目を泳がせる。
たしかにこの2人なら、のこり1週間っていう期限があっても、たくさん好きって言ってくれそうな雰囲気がある……気がする。
でもでも、これって付き合いたいひとをえらべって言ってるようなものじゃない……!?
みんなラブメイトだっていうことはわかったけど、よく知ってるわけでもないのに……っ。
わたしはラブメイトとしての感覚がわからないから、これからふつうに恋をするようなもの。
いままでさけてきたんだから、恋がどういうものかだって、わたしにはわからない。
こまっていたら、尽くんが助け舟を出すように、ひとつの提案をしてくれた。
「……好羽さん。もし、だれもえらべないようなら……みんなと過ごしてもらえませんか?」



