【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「それじゃあ、僕たちも失礼します。今回はありがとうございました」


「いいえ。大変なこともあるでしょうが、みなさん、いつでもたよってくださいね」


「はい」


「じゃあまたあとでね、おじいちゃん」


「あぁ、塁」




 にこりとほほえむ理事長先生に見送られて、わたしたちはろうかに出る。

 用がなければ通らない場所だから、あたりにはだれもいない。

 優生さんたちは、すぐに足を止めてわたしを見た。




「このちゃん。だれに“好き”って言われたいか、えらんで」


「もちろん、俺をえらんでくれるよね♪」


「おれも……えらんでもらえたら、心を尽くします」


「僕をえらんでほしい……好羽ちゃん」


「えっ……そんな、えらぶなんて……」




 急に言われても、ムリだよ。

 だれに告白されたいかなんて……っ。