【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?

 そっか……。

 みんな、うそ、ついてなかったんだ。




「……佐和田くん。きみは、なにか言いたいことがあるようですね」




 なんだか肩の荷が下りた気分でいると、理事長先生がふいに口をひらく。

 その言葉につられてトラにぃを見ると、トラにぃはじっと手に持った紙を見つめていて……。

 チッと、舌打ちをしたあと、その紙をつくえの上に置いた。




「えっ……?」




 そこに書いてあったのは、“ラブメイトではありませんでした”という言葉。




「佐和田先輩?」


「はぁ……どんかんな体質ってやつがあるかもしれねぇと思って乗ったが。どうあっても俺は好羽のラブメイトじゃないらしい」


「トラにぃ……?」


「……佐和田先輩は、うそ、ついてたんだ」