【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「“とても希少なことではありますが、ラブメイトが複数人存在するケースがあります。ご利用者さまは今回、そのケースに該当(がいとう)されましたので説明書を添付(てんぷ)いたしました”」




 尽くんが、まさにいまわたしが読んでいた文章を読み上げる。

 科学的な原因はわかっていないけど、たしかに全員ラブメイトであること。

 ラブメイトが複数人いた場合、1人と結ばれると、そのほかのラブメイトはその時点でラブメイトではなくなり……。


 べつのひとの、ラブメイトになる。

 そんなことが、その紙には書かれていた。




「それじゃあ……みんなが、わたしのほんとうのラブメイト……?」


「そういうことになる、ね」




 となりに立っている優生さんが、うなずいてわたしを見る。

 遠野くんも、遊馬くんも、尽くんも、笑ってわたしを見た。