どういうこと?
検査結果がまちがってる……とか?
わたしは眉を下げて、おたがいに顔を合わせているみんなを見た。
「ふむ……利用したのは信頼できる機関だから、結果がまちがっているということはないと思うけれど。みんな、ほかになにか入っていませんか?」
「入っています。もう1枚、紙が」
尽くんが理事長先生に答えて、ふうとうのなかからもう1枚三つ折りの紙を取り出す。
優生さん、遠野くん、遊馬くんも自分のふうとうからそれを取り出した。
そして紙をひらくと……。
「これは……」
優生さんがおどろいたように目をひらいて、わたしを手招きする。
近づいて、見せられた紙をいっしょにのぞきこむと、そこには、ながながと文章が書かれていた。



