イスに座っている理事長先生が、目の前のつくえに5通のふうとうを広げて、ペーパーナイフといっしょに押し出す。
わたしはドキドキしながらみんなのようすを見守った。
みんなはスッとふうとうを取って、すぐにペーパーナイフでふうを開ける。
なかに入っていた三つ折りの紙を広げると……。
「……うん。僕は、好羽ちゃんのラブメイトだ」
優生さんはやわらかくほほえんで、わたしに“ラブメイトでした”と書かれた紙を見せた。
胸がドキリとする。
優生さんが、わたしのほんとうのラブメイト……。
そう思って、じわじわと湧いてくる熱を感じながら優生さんを見つめていたのだけど。
「「ちょっと待って」」
「僕も、ラブメイトって書かれてる」
「俺のも、ラブメイトだって書かれてるよ?」
「……おれもです」
「え……?」



