【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



 トラにぃがギロリと、みんなをにらむ。

 遠野くんは、ムッとした顔でトラにぃを見返した。




「うそじゃない。僕の胸は熱くなってる。いまも」


「俺だってそうだよ。仔猫ちゃんが近くにいると、ずっと胸が熱い。視線だって向いちゃうし」


「好羽ちゃんが僕のラブメイトだっていうのは、僕の体が証明してるよ」


「みなさんをうたがうわけじゃありませんが……おれの体は、好羽さんがラブメイトだと言っています」




 どうしよう……どうしたらいいんだろう?

 このままじゃ、だれがほんとうのラブメイトかなんて、わからないよ。

 そうやってこまりはてていると、尽くんがメガネを押し上げて声を発した。




「だれも、ゆずる気はないようですね。でしたら、全員で検査をしませんか?」