「好羽さんのラブメイトは、――おれかもしれません」
「えっ? 尽くんが……?」
でも、尽くんはいままでわたしのラブメイトだ、なんて言ってなかったのに。
「……ほんとうなの? 尽」
「はい、優生くん。好羽さんは優生くんのラブメイトだからと、いままでだまっていましたが……おれも、好羽さんを前にすると、胸が熱くなるんです」
まっすぐなその視線から燃えるような熱さが伝わってきそうで、ドキッとした。
うそ、なんていうふうには思えないけど……。
ますます、こんらんする。
わたしのラブメイトだっていう男の子が5人も……いったいだれが、ほんとうのラブメイトなんだろう?
「おまえら、好羽の命がかかってるんだ。うそなんてつくんじゃねぇ」



