【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「好羽さんのラブメイトは、――おれかもしれません」


「えっ? 尽くんが……?」




 でも、尽くんはいままでわたしのラブメイトだ、なんて言ってなかったのに。




「……ほんとうなの? 尽」


「はい、優生くん。好羽さんは優生くんのラブメイトだからと、いままでだまっていましたが……おれも、好羽さんを前にすると、胸が熱くなるんです」




 まっすぐなその視線から燃えるような熱さが伝わってきそうで、ドキッとした。

 うそ、なんていうふうには思えないけど……。

 ますます、こんらんする。


 わたしのラブメイトだっていう男の子が5人も……いったいだれが、ほんとうのラブメイトなんだろう?




「おまえら、好羽の命がかかってるんだ。うそなんてつくんじゃねぇ」