「それに、ほんとうのラブメイトじゃないと効果がないんです。キライだって、ひどいことを言っちゃったわたしがお願いするのはあつかましいんですけど……」
わたしはスカートの上に両手を置いて、頭を下げる。
「ごめんなさい。あのときはパニックになって、思ってもいないことを言ってしまったんです。よかったら、のろいをとくのに協力してもらえませんか」
「このちゃん、顔、上げて」
「そうだよ、俺の仔猫ちゃん♪ そんな事情があったらムリもないし」
「協力しないなんて言うひとは、ここには1人もいないよ」
「キライなんて言われたくらいで、好羽を見放したりしない」
「……」
みんなのやさしい言葉を聞いて、わたしはゆっくりと顔を上げた。
こんなにあたたかいひとたちなら、だれがほんとうのラブメイトでも、のろいをとくのに協力してくれそう。
どうしてほかの3人がうそをついたのかっていうことは、気になるけど……。



