とつぜん、みんながわたしを見たかと思ったら、口々に告白されて顔がまっかになった。
「あ、ち、ちがうんですっ! ただ好きって言うだけじゃなくて、しぜんと出る、気持ちのこもった心からの“好き”じゃないとだめみたいで……」
「気持ちのこもった、好き、か……」
びっくりした……。
いままで男の子をさけてきたから、急に“好き”だなんて連呼されると、必要以上にドキドキしちゃう。
みんな、かっこよすぎるくらいかっこいいし。
「でも、それじゃあ時間がないんじゃねぇのか? 好羽の誕生日って来週の金曜だろ?」
「「「えっ?」」」
「あ、うん……だから、むずかしい条件なんだけど……」
トラにぃに核心をつかれて、こくりとうなずく。
わたしはみんなの顔を、おずおずと見回した。



