【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



 とつぜん、みんながわたしを見たかと思ったら、口々(くちぐち)に告白されて顔がまっかになった。




「あ、ち、ちがうんですっ! ただ好きって言うだけじゃなくて、しぜんと出る、気持ちのこもった心からの“好き”じゃないとだめみたいで……」


「気持ちのこもった、好き、か……」




 びっくりした……。

 いままで男の子をさけてきたから、急に“好き”だなんて連呼されると、必要以上にドキドキしちゃう。

 みんな、かっこよすぎるくらいかっこいいし。




「でも、それじゃあ時間がないんじゃねぇのか? 好羽の誕生日って来週の金曜だろ?」


「「「えっ?」」」


「あ、うん……だから、むずかしい条件なんだけど……」




 トラにぃに核心をつかれて、こくりとうなずく。

 わたしはみんなの顔を、おずおずと見回した。