「うん。でも、現実だ。……好羽ちゃん、聞かせてくれる? 好羽ちゃんが背負うことになったひみつ……のろいのことを」
優生さんがわたしを見ながら言うと、遠野くんと遊馬くんも真剣な顔になってわたしを見る。
その視線は、“のろいって?”と聞いてるみたいだった。
わたしは自分の右手を見ながら、ちいさく深呼吸をして、口をひらく。
「きっかけは、3年前の誕生日に、おばあちゃんおじいちゃん家の蔵にあるこっとう品にふれてしまったことでした」
そっと右手を前に出して、バラのアザをみんなに見せた。
「わたしの手には、このアザがあらわれて。わたしはラブメイトと結ばれると、大切な人たちに忘れられてしまうのろいにかかってしまったんです」
「え……?」
みんなが、目を大きくひらいておどろいた顔をする。
わたしはアザにふれながら手を引っこめた。
優生さんがわたしを見ながら言うと、遠野くんと遊馬くんも真剣な顔になってわたしを見る。
その視線は、“のろいって?”と聞いてるみたいだった。
わたしは自分の右手を見ながら、ちいさく深呼吸をして、口をひらく。
「きっかけは、3年前の誕生日に、おばあちゃんおじいちゃん家の蔵にあるこっとう品にふれてしまったことでした」
そっと右手を前に出して、バラのアザをみんなに見せた。
「わたしの手には、このアザがあらわれて。わたしはラブメイトと結ばれると、大切な人たちに忘れられてしまうのろいにかかってしまったんです」
「え……?」
みんなが、目を大きくひらいておどろいた顔をする。
わたしはアザにふれながら手を引っこめた。



