【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「好羽さん、もしかしてあなたは……」


「のろいにかかってるの?」


「え……っ、どうして……」




 知ってるの?

 びっくりして目を丸くすると、トラにぃが眉をひそめる。




「のろい? なんだそりゃあ」


「いわくつきのこっとう品にさわると、のろいにかかる……そういうことがあるんだよ」


「こっとう品、って……好羽のじいちゃんばあちゃんの店にある?」




 トラにぃに視線を向けられて、わたしはとまどいながらうなずいた。

 まさか優生さんが知ってるなんて……。




「うん、あの……蔵のなかにあるものにさわっちゃって……」


「のろいにかかった、のか?」




 じっと見つめられて、こくりとうなずく。

 そのとき、キーンコーンカーンコーンとチャイムが鳴った。




「……時間だね。好羽ちゃん、その話、あとでくわしく聞かせてくれる? そうだな……このあいだのみんなを集めて、昼休みに、生徒会室で」