【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



 尽くんはにこりと笑ってから、眉を下げた。




「あ、ううん。優生さんもだけど、尽くんもすごいねって。ふつう、副会長って3年生がなるものでしょ?」


「え……ありがとうございます。そうですね、でも副会長のほうがより優生くんをサポートできますから」


「へぇ……尽くんって世話焼きなんだね」




 それに、優生さんともすごく仲がいいんだろうな。

 ほおをゆるめると、尽くんの顔はすこし赤くなる。




「お、幼なじみとしてとうぜんの……」


「――好羽ちゃん?」


「よぉ、好羽」




 かいだんのほうから聞こえたのは、きれいな優生さんの声と、低いトラにぃの声。

 ドキッとしながらふり返れば、2人はならんでこっちに歩いてきていた。




「トラにぃ、優生さん……」


「おはよう。このあいだは……ごめんね。好羽ちゃんの気持ちをムシしてた」