【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?

 ……でも。




「「ラブメイトがきらいでも」」




 声がそろった2人は、おたがい目を合わせて、それぞれわたしを見る。




「僕は、このちゃんと仲良くなりたい」


「俺は、仔猫ちゃんがラブメイトをきらう理由を知りたいよ」




 2人は歩み寄る言葉を言ってくれているけど、わたしは、そうだった、と自分の発言を思い出してうつむいた。

 わたし、こんらんして“ラブメイトなんてキライ”って言っちゃったんだ。

 そんなひどいことを言ったのに、あのことをたのもうなんて、あんまりにも自分勝手なんじゃ……。




「……ごめんなさいっ」




 居心地(いごこち)がわるくなって、わたしはスクールバッグを持ったまま、思わず教室を飛び出してしまった。