【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?





「おはよー」


「おはよ。あ、ねぇ、あの子……」




 時間というのは止まってはくれないもので、月曜日、わたしはふくざつな気持ちで学校に来た。

 ろうかを歩いていると視線を感じるのは、始業式の日、みんなに告白されたことがうわさになっているからみたい。




遊馬(あすま)くんのラブメイトってあの子……?」


「ちがうよ、会長のラブメイトなんだって」


「え~、私、遠野(とおの)くんのラブメイトだって聞いたよ?」


「おい、景虎(かげとら)さんに彼女がいたってほんとかよ?」


「まじまじ、あの子だって」




 みんなラブメイトに興味しんしんだから、うわさが広まるのもはやいな……。

 教室に入れば視線のかずが減るかな、と思うと早足になる。

 遠野くんと遊馬くんはおなじクラスだから、教室につくとその2人と顔を合わせることになっちゃうんだけど。