“告白”をされないこと。
それが、のろいをとく方法だったのに。
「……ゃ……」
ふるえる唇をうごかして、わたしは肩の前に回った腕をふりはらった。
「イヤッ! もう、わたし……っ!」
のろい、とけなくなっちゃったんだ。
じわりと涙がこみあげてくる。
「ラブメイトなんて――……っ、キライ!!」
頭がパニックになって、ほんとうに言いたかった言葉とは、ちがう言葉が飛び出した。
でも、“まちがえた”と言えるほどれいせいにもなれなくて……。
わたしはほおを伝う涙をそのままにして、みんなの顔を見ずに走り去る。
わたし、忘れられちゃうんだ。
ラブメイトと結ばれたら、大切な人たちに忘れられちゃうんだ。
もうすぐでのろいがとけるはずだったのに……。
それが、のろいをとく方法だったのに。
「……ゃ……」
ふるえる唇をうごかして、わたしは肩の前に回った腕をふりはらった。
「イヤッ! もう、わたし……っ!」
のろい、とけなくなっちゃったんだ。
じわりと涙がこみあげてくる。
「ラブメイトなんて――……っ、キライ!!」
頭がパニックになって、ほんとうに言いたかった言葉とは、ちがう言葉が飛び出した。
でも、“まちがえた”と言えるほどれいせいにもなれなくて……。
わたしはほおを伝う涙をそのままにして、みんなの顔を見ずに走り去る。
わたし、忘れられちゃうんだ。
ラブメイトと結ばれたら、大切な人たちに忘れられちゃうんだ。
もうすぐでのろいがとけるはずだったのに……。



