「もしかしたら……好羽さんは、どんかんな体質なのかもしれません。ラブメイトを前にしても、体に変化を感じないひともいると聞きました」
「それだ! さっすが首席くん♪」
「変化を感じない……?」
そんな体質があるんだ。
びっくりして顔を上げると、尽くんと目が合う。
その視線がどこか、遊馬くんや遠野くんに似ている気がしたんだけど、尽くんの目はすぐ優生さんに向けられたからよくわからなくなった。
「好羽のラブメイトは俺だろ? むかしからとくべつな仲じゃないか」
トラにぃは、ぐいっと、わたしを抱き寄せて顔を近づける。
たしかにトラにぃとは毎日のようにあそんでたけど……ラブメイトとか、そんなふうに見たことないし……!
とつぜんこんなこと言われても、こまっちゃうよ……!



