顔を上げて通学路のさきを見たわたしは、学校に遅刻しないよう、小走りでまがり角まで向かった。
中身がすくなくてスクールバッグが軽いから走りやすい。
この調子で学校まで……と思っていたのに、わたしは角をまがった瞬間、なにかにつまずいて「わっ!」とさけんでしまった。
「うっ……」
「わわっ、っと……!」
足元にあったのはかなりおおきなものみたいで、前にたおれこみながら、あわてて目の前のそれにつかまる。
って、これ、ひとの頭……!?
両腕をまわしてしがみついたものからするのは、かみの毛の感触。
地面についたひざが痛いけど、体のうごきが止まってからそっと手を離せば、白に近い金色のみじかいかみの毛が見えた。
男の子……!?
中身がすくなくてスクールバッグが軽いから走りやすい。
この調子で学校まで……と思っていたのに、わたしは角をまがった瞬間、なにかにつまずいて「わっ!」とさけんでしまった。
「うっ……」
「わわっ、っと……!」
足元にあったのはかなりおおきなものみたいで、前にたおれこみながら、あわてて目の前のそれにつかまる。
って、これ、ひとの頭……!?
両腕をまわしてしがみついたものからするのは、かみの毛の感触。
地面についたひざが痛いけど、体のうごきが止まってからそっと手を離せば、白に近い金色のみじかいかみの毛が見えた。
男の子……!?



