【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



 優生さんは眉を下げて、わたしをまっすぐに見つめた。

 その瞳は、なにかを強くうったえかけてくるようで、言葉に詰まる。


 わたし……わたしは……。

 ラブメイトを前にすると、胸が熱くなって、しぜんと視線が吸い寄せられて……。

 ここにいるみんな、ととのった顔をしているから、しぜんと目がいっちゃうけど……。




「あれ……?」




 でもわたし、胸が熱くなったりしてない……?

 あらためて1人1人の顔をじっくり見てみても、優生さんが言ってたような“燃えてるみたいな胸の熱さ”っていうのが、まったくわからない。

 じゃあもしかして、みんなわたしのラブメイトじゃないの……?




「わたし……なにも感じません」




 くしゃっと、優生さんの顔がかなしそうにゆがむ。

 遊馬くんは一歩前に踏み出した。