「みんな……ジョウダンでは言ってないよね?」
優生さんがみんなの顔を見回す。
「うん」
「もちろん」
「あたりまえだろ」
「でも、ラブメイトはたった1人のはずです。このなかのだれか1人だけが、好羽さんのほんとうのラブメイトということに……」
尽くんは自分の胸に手を当てながら、みんなの顔を見てそう言った。
ラブメイトは、世界にたった1人のうんめいの恋人。
だから、尽くんの言う通り、わたしのラブメイトは優生さん、遊馬くん、遠野くん、トラにぃのうちの、だれか1人だけのはず。
わたしが結ばれちゃいけないひとは、このなかのだれか1人。
「……好羽ちゃんは、だれがラブメイトだって感じてる?」



