【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



 ふぅ、と呼吸をすこしととのえた優生さんは、顔を上げてわたしたちに聞いた。

 いまだにトラにぃがわたしの肩から手を離してくれないから、とうぜんのぎもんかも。

 遊馬くんたちも物言いたげな顔でわたしたちを見てるし。




「えっと……トラにぃは……」


「恋人」


「えっ!?」




 なに言ってるの!?

 とんでもないことを言ったトラにぃを見上げると、ちらりと視線を向けられる。

 トラにぃはお兄ちゃんみたいな存在なのに!




「で、おまえらはなに?」




 で、じゃないよ! ってツッコむ前に、「恋人?」と優生さんが聞き返した。

 前を見ると、優生さんは眉を下げている。




「佐和田くんと好羽ちゃんは、想い合ってるの?」


「ち、ちがいます! トラにぃはただの幼なじみで……!」