足を止めた順番通りに、みんながはなす。
優生さんは青い顔をして胸を押さえていた。
朝も道ばたでしゃがみこんでたし、もしかして体が弱いのかな……!?
「アイドルに、理事長の愛孫に、生徒会長とその世話係か。病弱なのに走ってくるなんて、よっぽど大事な用なのか?」
「はぁ……っ、はぁ……、佐和田、くんと、好羽ちゃん、は……」
「あ……会長、だいじょうぶ?」
「わー、ムリしちゃだめですよ~? 会長さん」
「ゆ、優生さん、だいじょうぶですか……!?」
生徒会長?っていうのも気になるけど、ほんとうに優生さんがしんどそうで、心配になる。
尽くんが優生さんの体を支えてはいるけど……。
「ありがとう、みんな……だいじょうぶ……佐和田くんと好羽ちゃんは、どういう関係なの……?」



