【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



 ふしぎなことを言った男の子は、胸を押さえて、ほんのりほおを赤くする。




「きみは――」


(じん)、あの子をさがすのを手伝って……、好羽(このは)ちゃん?」




 なにか言いかけた男の子とは反対の、かいだんのほうから聞こえたきれいな声には聞き覚えがあった。

 ドクドクとあせる鼓動(こどう)を聞きながらふり返ると、そこにいたのは目を丸くした優生(ゆう)さんで。




「ゆ、優生さん……っ」


「え……」


「よかった。すぐに出会えるなんて、これもうんめいかな」




 ふわりと、うれしそうにほほえむ顔を見て、胸がキュンとする。

 優生さんってほんとうにきれいな顔……っ。




「優生くん……もしかして今朝言ってたラブメイトって、この子がですか……?」


「うん、そうなんだ、尽」