ふしぎなことを言った男の子は、胸を押さえて、ほんのりほおを赤くする。
「きみは――」
「尽、あの子をさがすのを手伝って……、好羽ちゃん?」
なにか言いかけた男の子とは反対の、かいだんのほうから聞こえたきれいな声には聞き覚えがあった。
ドクドクとあせる鼓動を聞きながらふり返ると、そこにいたのは目を丸くした優生さんで。
「ゆ、優生さん……っ」
「え……」
「よかった。すぐに出会えるなんて、これもうんめいかな」
ふわりと、うれしそうにほほえむ顔を見て、胸がキュンとする。
優生さんってほんとうにきれいな顔……っ。
「優生くん……もしかして今朝言ってたラブメイトって、この子がですか……?」
「うん、そうなんだ、尽」



