【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?

 小走りでかいだんを目指すと、横の教室から出てきた誰かと、どんっとぶつかってしまった。




「あ、ごめんなさいっ」


「こちらこそすみません、だいじょうぶですか?」




 足を止めて横を見ると、深緑色の髪をセンターわけにした男の子が、メガネを押し上げながらわたしを見る。

 この男の子もととのった顔をしてる……この学校、イケメンな男の子が多くない!?




「だいじょうぶ、ほんとうにごめんね……!」


「……」


「あ、あの、そっちはだいじょうぶ……?」




 わたしを見つめたまま男の子がうごかなくなってしまって、どこかわるくしちゃったのかな……!? とあわてた。

 なんとなくおどろいた顔をしてるように見えるけど……。




「……あ、すみません、おれも今日出会うとは思わなくて……」


「……?」