【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「僕のために……じゃ、ないよね?」


「その答えは、むずかしいです……わたしはどうしても、優生さんを助けたいから」




 まだのろいがとけてないから、優生さんに“好き”って言うことはできない。

 だから、みんながこれまで伝えてくれたみたいに、視線で伝わればいいなと思って、きんちょうとともに優生さんを見つめた。


 優生さんは息を飲んで、唇を引き結ぶ。

 それから、わたしのほおに手をのばして、熱い、熱い視線をまっすぐわたしに向けた。




「僕のお姫さま。大好きだよ」




 まちがいなく、気持ちがこもった言葉。

 これで、13回目。

 ふいに、右手の甲が熱くなって、「あつっ」とアザを押さえる。


 熱が引いてからそっと手を離して右手の甲を見ると、そこに咲いていたバラはあとかたもなく消えていた。