ろうか側から2列目、いちばんうしろの席……わたし、まちがえてないよね……?
「……えっと」
ちいさくつぶやいて、わたしはあたりを見回す。
もうチャイムが鳴る直前くらいの時間だから、周りの席はほとんどうまっていて、近くの席のひとはちらちらと青い髪の男の子を見ていた。
そのうちの1人の女の子と目が合って、わたしは「あ」と声をかける。
「あの、わたし白山好羽って言うんだけど、わたしの席ってここで合ってる……よね……?」
青い髪の男の子が寝ているつくえを指さすと、女の子は気まずそうにうなずいた。
「うん。遠野くんの席はひとつとなりだから……」
「やっぱり……ありがとう」
この男の子が遠野塁くんなんだ。
男の子とはかかわりたくないけど、席をまちがえたままにもできないし……。
わたしは深呼吸をしてから、遠野くんに声をかけた。
「……えっと」
ちいさくつぶやいて、わたしはあたりを見回す。
もうチャイムが鳴る直前くらいの時間だから、周りの席はほとんどうまっていて、近くの席のひとはちらちらと青い髪の男の子を見ていた。
そのうちの1人の女の子と目が合って、わたしは「あ」と声をかける。
「あの、わたし白山好羽って言うんだけど、わたしの席ってここで合ってる……よね……?」
青い髪の男の子が寝ているつくえを指さすと、女の子は気まずそうにうなずいた。
「うん。遠野くんの席はひとつとなりだから……」
「やっぱり……ありがとう」
この男の子が遠野塁くんなんだ。
男の子とはかかわりたくないけど、席をまちがえたままにもできないし……。
わたしは深呼吸をしてから、遠野くんに声をかけた。



