「のろいの調子はどうなんだ?」
「あ、うん、あと1回好きって言ってもらうだけで……」
「へぇ。順調にやってんだな。……だれをえらんだんだ?」
スッと目を細めて、わたしを見つめる。
トラにぃは、みんなに協力してもらったのを知らないから……わたしがだれかをえらんで、12回好きって言ってもらったと思ってるのかな?
「ちがうよ、みんなに3回ずつ言ってもらったの」
「ふぅん?」
「でも、わたしはこれから優生さんのところに行く。優生さんが好きだし、優生さんはラブメイトと結ばれないと4年間眠りについちゃうのろいにかかってるから」
「のろい?」
眉をひそめたトラにぃは、一歩わたしに近づいて顔をのぞきこんできた。
じぃっとアメジストみたいな瞳に見つめられると、ちょっときんちょうする。



