「尽くん。のろいのこともあるけど、わたし、優生さんが好きだから。えらぶのは、優生さんにするよ」
「……そうなんですね。よかった、きっと優生くん、よろこびます。ラブメイトと両想いになることを夢見ていたから」
尽くんは、心からうれしそうに笑った。
ほんとうに、優生さんが好きなんだろうな……。
「優生くんはいま、保健室にいます。行ってあげてください」
「保健室に? わかった」
また具合をわるくしてるのかな、と心配になりながらうなずく。
でも、優生さんに会いに行く前に、トラにぃにも……。
そう思って、わたしは尽くんとわかれたあと、上の階をのぞきに行った。
クラスを聞いてなかったから、順番に教室のなかを見たんだけど、どこにもトラにぃはいなくて……。



