そっか。
尽くん、みんなにも話したんだ。
そんな言葉が出てくるくらい……優生さんは、みんなに好かれてるんだね。
「うん。2人とも、ありがとう。ごめんね。わたし、優生さんが好きなんだ」
「……そっか♪」
「ん……わかった」
2人は眉を下げて笑う。
わたしはもう一度「ありがとう」と伝えて、自分の席にスクールバッグを置くと、教室を出た。
つぎは、尽くんに会いに行かないと。
ろうかを歩いてかいだんの前の教室に向かうと、なかをのぞきこむまでもなく、尽くんが教室から出てきた。
「あ……好羽ちゃん? そっか、風邪、治ったんですね」
「うん、なんとかね」
ほっとしたように笑う尽くんに、笑顔を返す。



