【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



 自覚すると、ひとつひとつの言葉がひびくなぁ……。

 優生さんは、すうっと立ち上がりながら、ふわりとほほえむ。




「明日は、学校で会えるといいね。……あんまりふかく考えないで、心が求めるひとをえらぶんだよ」


「……はい」




 胸に浮かんだ言葉をしまって、しっかりうなずくと、優生さんは腰をかがめてわたしの顔をのぞきこんだ。




「好羽ちゃん、僕のお姫さま。……好きだよ」




 熱っぽい目がまぶたの下にかくれたと思ったら、優生さんの顔が近づいて……。

 ちゅっと、ほおにキスをされた。




「ひゃえっ!?」


「ふふっ……また明日ね」




 にこりときれいに笑って、優生さんはわたしの部屋を出て行く。

 わたしはおおあばれする胸を押さえて、まっかな顔で思った。

 好きなひとにせまられるのって、こんなにドキドキするものなんだ……っ。