「わたし……ほんとうに1人をえらべるのかなって。のろいにかかってから恋愛とかさけてきたし、ひとを好きになる感覚もよくわからないから……」
「なるほど……好羽さんはラブメイトの感覚もわからないんですよね。ひとを好きになる感覚……」
考えこむように、尽くんは視線を落とす。
「そのひとを前にすると、胸が熱くなって、しぜんと視線が吸い寄せられて……でも、それだけじゃないんです」
「それだけじゃない?」
「そばにいないときも、そのひとのことを考えて、一喜一憂する。そのひとが笑っているとうれしくなるし、暗い顔をしてるとなんとかしてあげたいって思います」
そばにいないときも……塁くんも言ってたことだ。
すると尽くんは、熱い視線をわたしに向けた。
「考えれば考えるほど、好きだなって思うんです。おなじ気持ちを持ってくれたらうれしいなって」



