【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「ここじゃ目立ちますよね。離れ校舎に行きましょうか」


「う、うん……!」




 尽くんのさそいで、渡りろうかを通って離れ校舎に移動する。

 こっちのほうにはひとがいないから、落ちついてはなせそう。




「土日はどうでした? 特に問題はありませんでしたか?」


「あ、うん……えっと、3回ずつ好きって言ってもらえた、よ」


「そうですか。よかったです」




 尽くんはほほえんで、ただそれだけを口にした。

 ほんとうに安心してるみたいで、ふくざつに思ったりはしてなさそう……?




「……好羽さん? なにかなやみごとでも?」


「えっ? どうして?」


「表情がすこしくらかったので。おれでよければ、相談に乗りますよ」




 尽くんってすごいな……ひとのこと、よく見てるんだ。

 わたしはすこしまよったけど、やわらかい笑顔を見て、おずおずとなやみを打ち明けた。