【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「僕ね、あんまりひとに興味持てなくて。1日中どうしてるかなって考えるくらい、夢中になったひとはこのちゃんがはじめてなんだ」


「え……」




 周囲の席にはだれも座っていないけど、塁くんの声はささやくような、ちいさなもの。

 イスにもたれかかった頭がうごいて、まぶたが半分下りた目がこっちを向くと、熱がこもっていることに気づく。




「今日、ずっとこのちゃんといっしょにいて思った。僕のラブメイトは、このちゃんしかいない。僕が好きになる子は、このちゃんだけだって」


「っ……」




 ぎゅっと、手をにぎる力が強くなった。




「好きだよ、このちゃん。このちゃんが僕以外のだれかと付き合うなんて考えられない……僕をえらんで」


「塁くん……」