【中】4人の運命の恋人〈ラブメイト〉に溺愛されてます!?



「好羽ちゃん、僕の天使さま。燃えてるみたいな、この胸の熱さが証明してる……」




 て、天使さまっ?

 胸の熱さ??




「――きみが、僕のラブメイトなんだね」




 ドクン、と胸が重い音を立てた。

 わたしはバッと立ち上がって、「ごめんなさいっ」とさけびながら走る。


 ラブメイト。

 優生さんが、わたしのラブメイト……?

 いちばん出会いたくない男の子に、さっそく出会っちゃった……!




「いた、優生くん! むかえに行くって言ったのに――」




 うしろからべつの男の子の声が聞こえたような気がして、わたしはさらに全力で走った。

 いまはとにかく、優生さんから逃げないと!