月島家のお守り四つ子~イケメン女子でも可愛いものが好きなんです!〜

「とはいえ、さっきのお前は格好良かったしキレイだったぜ。ほれぼれした」
「ほ、ほれぼれって!?」

 頭を軽くポンポンと叩く晦さんに、私はどう答えていいかわからなくて言葉を繰り返す。
 その横で、弦さんが深い色合いの青い目をキラキラさせて私を見つめていた。

「すごい! 本当に『プリミュ』の『カリン』みたいに格好良かった!」

 なんだかすごく賞賛されているのはわかるけれど、またアニメのキャラに似ているって言われて微妙な気分になる。
 うん、だから『プリミュ』の『カリン』ってどんなキャラなの?
 戸惑っていると、涙目の望ちゃんが突進してくるように私に抱きついてきた。

「あさひちゃん! よかったぁー……。もう、心配したんだから!」

 泣きながらぎゅうっと抱き締めてくる望ちゃんがかわいくて、ついぎゅっと抱き返す。

「あさひちゃんは護衛じゃなくて友だちでしょ? あんまり危険なことしないでっ……でも、助けてくれてありがとう」

 責める様な言葉を口にしつつもお礼を伝えてくれた望ちゃんに、私は「うん……」とだけ返した。

「とにかくここは俺と晦に任せて。望たちは先に家に帰ってて」
「……わかった」

 満さんの言葉に望ちゃんは涙を拭って答える。