「三男の俺は【厄除け】。悪いことを避けたりすることが出来る」
「そして四男の僕は【病気平癒】。軽いケガや病気なら治すことが出来るんだ」
「あ、それでさっき!」
弦さんの言葉を聞いて思わず声が出る。
御守りの力なんてイマイチ信じられないなって思ったけれど、弦さんの力が本当ならさっき私の肘のケガがキレイに治ったのも理解出来る。
不思議なことには変わりないけれど、あり得ないと否定も出来なくなった。
「うん、さっきあさひちゃんの肘を治したのはその御守りの力」
大きな目を細めておっとりと笑った弦さんについつい和む。
多分、年上なんだけれど。それでもカワイイなって思っちゃう。
望ちゃんと並んだら姉妹みたいに見えちゃうかも、なんてちょっと失礼なことを考えていると、満さんが話を進めた。
「そして望は【五穀豊穣】の力を持つんだ。月島家の長女は必ず【五穀豊穣】の力を持って生まれる」
話しながらどんどん真剣な表情になる満さんを見て、自然と背筋が伸びた。
「穀物が豊かに実るという力なんだけれど、昔から豊かな土地を持つことが富を得ることでもあったせいか、月島家の長女を手に入れれば富を得られるって言われていて、望はよく狙われてるんだ」
「狙われてるって……もしかしてさっきのもですか?」
ついさっき、門の前で攫われかけていた望ちゃん。満さんの言い方だと、ああいうことが頻繁にあるみたい。
満さんが私の言葉にうなずくと、晦さんが話しを引き継ぐ。
「そして四男の僕は【病気平癒】。軽いケガや病気なら治すことが出来るんだ」
「あ、それでさっき!」
弦さんの言葉を聞いて思わず声が出る。
御守りの力なんてイマイチ信じられないなって思ったけれど、弦さんの力が本当ならさっき私の肘のケガがキレイに治ったのも理解出来る。
不思議なことには変わりないけれど、あり得ないと否定も出来なくなった。
「うん、さっきあさひちゃんの肘を治したのはその御守りの力」
大きな目を細めておっとりと笑った弦さんについつい和む。
多分、年上なんだけれど。それでもカワイイなって思っちゃう。
望ちゃんと並んだら姉妹みたいに見えちゃうかも、なんてちょっと失礼なことを考えていると、満さんが話を進めた。
「そして望は【五穀豊穣】の力を持つんだ。月島家の長女は必ず【五穀豊穣】の力を持って生まれる」
話しながらどんどん真剣な表情になる満さんを見て、自然と背筋が伸びた。
「穀物が豊かに実るという力なんだけれど、昔から豊かな土地を持つことが富を得ることでもあったせいか、月島家の長女を手に入れれば富を得られるって言われていて、望はよく狙われてるんだ」
「狙われてるって……もしかしてさっきのもですか?」
ついさっき、門の前で攫われかけていた望ちゃん。満さんの言い方だと、ああいうことが頻繁にあるみたい。
満さんが私の言葉にうなずくと、晦さんが話しを引き継ぐ。



