「朔兄、急ぎすぎ。ちゃんと僕たちのことを知ってもらってからじゃないと、頼んでも訳がわからないだろ?」
弦さんの声に、朔さんは不満そうに軽く唇をとがらせる。その表情は少し可愛くも見えて、ちょっとキュンとしてしまった。
「んなこと言ったって……結局頼まなきゃならないことは変わりないだろ? 前置きを長くしても逆に不審に思われるだけじゃないか?」
朔さんの言葉にも一理あると思って、私は口を開く。
「えっと、よければその私に頼みたいことっていうの、先に教えてください。……気になっちゃうので」
ここまで言われて先延ばしにされる方が嫌だ。私に頼みたいことというのがなんなのか、早くハッキリさせてしまいたい。
四人を見回すと、長男である満さんが困り笑顔を浮かべて「わかった」と話した。
「実はね、あさひさんには望の護衛を頼みたいんだ」
「え?」
思ってもみなかった言葉に目をパチクリさせていると、そのまま満さんは説明をしてくれた。
「俺たち月島家の子どもは、それぞれ御守りの加護があるんだ」
「御守りの加護?」
言っている意味がわからなくて首をかしげる。
「そう、長男の俺は【開運祈願】。他の人に比べて強運なんだ」
「で、次男の俺は【縁結び】。人との縁をつなぎやすくて、色んな仲間がいる」
満さんに続いて晦さんがニヤリと笑って話す。
そのまま朔さんと弦さんも続いた。
弦さんの声に、朔さんは不満そうに軽く唇をとがらせる。その表情は少し可愛くも見えて、ちょっとキュンとしてしまった。
「んなこと言ったって……結局頼まなきゃならないことは変わりないだろ? 前置きを長くしても逆に不審に思われるだけじゃないか?」
朔さんの言葉にも一理あると思って、私は口を開く。
「えっと、よければその私に頼みたいことっていうの、先に教えてください。……気になっちゃうので」
ここまで言われて先延ばしにされる方が嫌だ。私に頼みたいことというのがなんなのか、早くハッキリさせてしまいたい。
四人を見回すと、長男である満さんが困り笑顔を浮かべて「わかった」と話した。
「実はね、あさひさんには望の護衛を頼みたいんだ」
「え?」
思ってもみなかった言葉に目をパチクリさせていると、そのまま満さんは説明をしてくれた。
「俺たち月島家の子どもは、それぞれ御守りの加護があるんだ」
「御守りの加護?」
言っている意味がわからなくて首をかしげる。
「そう、長男の俺は【開運祈願】。他の人に比べて強運なんだ」
「で、次男の俺は【縁結び】。人との縁をつなぎやすくて、色んな仲間がいる」
満さんに続いて晦さんがニヤリと笑って話す。
そのまま朔さんと弦さんも続いた。



