久しぶりに地元に戻って来た翠くんと蒼くん。
同じ地元の高校に通うから、二人のことを知ってる子も多くて……。
「マジか、蒼メチャクチャ背伸びたな!?」
「蒼くんも翠くんも印象変わったね? でもイケメン度はどっちもすっごく上がってる!」
転入生ってこともあって朝からたくさんの人に囲まれてた。
でも、私と同じクラスになった蒼くんはたくさん話しかけられても素っ気ない態度。
男子には「ああ」とかつまらなそうに返すだけだし、女子に対してはもう完全無視状態だ。
そうしているうちに周りには人が集まらなくなった。
朝一緒に登校したけれど、そのときも素っ気なかったからなぁ……。
このままじゃあ孤立しちゃうんじゃないかって思ってたいら、お昼休みに蒼くんに話しかけられた。
「奈緒」
友達とお弁当を食べ終えた頃、それを見計らったように私を呼んだ蒼くん。
ずっと素っ気なかったし、積極的に関わりたくないんだろうなって思っていたから本気で驚いた。
「え!? なに?」
ビックリして蒼くんを見上げると、彼は少し強引に私の腕を掴む。
「学校、案内して」
「へ?」
突然過ぎてすぐに理解出来ない私の腕を引いて、蒼くんはそのまま教室を出る。
私に対してもずっと素っ気なかったのに、どうして案内を頼まれたのかわからない。
同じ地元の高校に通うから、二人のことを知ってる子も多くて……。
「マジか、蒼メチャクチャ背伸びたな!?」
「蒼くんも翠くんも印象変わったね? でもイケメン度はどっちもすっごく上がってる!」
転入生ってこともあって朝からたくさんの人に囲まれてた。
でも、私と同じクラスになった蒼くんはたくさん話しかけられても素っ気ない態度。
男子には「ああ」とかつまらなそうに返すだけだし、女子に対してはもう完全無視状態だ。
そうしているうちに周りには人が集まらなくなった。
朝一緒に登校したけれど、そのときも素っ気なかったからなぁ……。
このままじゃあ孤立しちゃうんじゃないかって思ってたいら、お昼休みに蒼くんに話しかけられた。
「奈緒」
友達とお弁当を食べ終えた頃、それを見計らったように私を呼んだ蒼くん。
ずっと素っ気なかったし、積極的に関わりたくないんだろうなって思っていたから本気で驚いた。
「え!? なに?」
ビックリして蒼くんを見上げると、彼は少し強引に私の腕を掴む。
「学校、案内して」
「へ?」
突然過ぎてすぐに理解出来ない私の腕を引いて、蒼くんはそのまま教室を出る。
私に対してもずっと素っ気なかったのに、どうして案内を頼まれたのかわからない。



