ハニー&クールな双子は再会した幼馴染みを愛しすぎている

「好きだ、奈緒。奈緒が自分の体好きじゃなくても、俺は奈緒の体も中身も全部好きだから」

「あ、あの、蒼くん?」


 甘い雰囲気が少し妖しくなってきて戸惑った。

 ただでさえドキドキしているのに、これ以上はどうすれば良いのか。

 でも私の戸惑いすら包み込むように、蒼くんは私の額や目尻に甘いキスを落とす。


「奈緒の胸だって、大きいから好きなんじゃ無くて、奈緒のだから好きなんだよ」


 直に吐息を感じてしまうほど近い顔は、そのまま耳元に移動して。

 蒼くんの手は、私のショートボブの茶髪の毛先をもてあそぶ。


「……うなじが見えるこの髪の長さも、ソソられる。奈緒がかわいすぎて……俺、自分を抑えられねぇよ」

「んっ……蒼くん、まって」


 なんだか体が熱くなってきた。

 恥ずかしいのに、蒼くんに触られるのは嫌じゃ無くて。

 でもこのまま蒼くんの好きにさせておくのは危険な気がして。

 バクバクしてしまう心臓にどうしよう! って爆発しそうな気分でいると、突然場違いな明るい声がした。


「自分で抑えられないなら、兄である俺が止めてやんないとな?」

「「っ!?」」


 いつの間に来ていたのか、翠くんが呆れを含ませた笑みを浮かべて私たちを見ていた。