「殺人犯なんて人聞きの悪い。わたしは重要な情報を提供しようと思ってるんだけど」

「重要な情報? 何だよ、それ」

「みんなはさ、自分の髪に違和感はない?」

「髪?」

 わたしの言葉に三人は自分の髪を触ってみる。

 すると、何かに気付いたのか植本が首を傾げる。

「ここだけ髪質が違いますね。なんですか、これ?」

「それはエクステです。そのエクステを抜き取ると手術した痕が出てきます」

 羽間と顔を見合わせからお互い頷くと、髪をかき上げて手術痕を三人に晒した。

 二人が同じ痕があることで、三人の顔色は一気に青くなる。

 そしてそれぞれが自分に付いていたエクステを引き抜き、手鏡やスマホで手術痕があるか確認し始めた。

「なんですか、これ……」

「やだ、本当にある」

「……嘘だろ? 頭に何か仕掛けたのか?」

 三人が恐々と手術痕を触り、狼狽えている。