わたしはお礼を言ってから封を開けて一口飲む。

 冷たい液体が喉に流れる感覚に、まだまとわりついていた不快感を拭ってくれた。

「そうかもしれないね……」

「今日は買い物やめて、早く家に帰ろう」

「その方がいいよ。今は落ち着いているけど、また具合悪くするかもしれないし」

 二人の言うことはもっともなので、わたしは素直に頷いた。

 せっかく最寄り駅の一つ前の駅まで着たのに、二人には申し訳ない気持ちでいっぱいだ。