「ご、ゴホン……そうだ、これを出せば久我を失墜させるのは容易いことだと思う」
「ならそれを早く表に出さないと!」
「ただ、それだと肝心の立花を失墜させることは出来ない。立花はきっとなんの躊躇いもなく久我を切り捨てるだろう」
「それでも良いじゃないですか!立花の情報はこれからまた集めればいいんだし…っ」
「それが出来ないんだよ、これを表に出してしまったらね……これは生徒会室で録音された音声だ。生徒会のメンバー、或いは僕しかこれを録音出来る人間が居ない。そうなった時に真っ先に疑われるのは教員の僕だ」
「……他の生徒会の奴等に擦り付けることは……」
「不可能だろうね。そもそも、大体の人間は保身で立花に従ってる奴ばかりだ。そんな奴がわざわざ自分にも白羽の矢が立つ事をするのは考えにくい」
私にあんな酷い事をした久我の証拠を掴めているのに、それを表に出せないなんて。
そもそも、これはれっきとした犯罪行為だ。
教員が役に立たないなら警察に相談した方がずっと良いんじゃないかとすら思う。
立花さえどうにかしてしまえば、芋づる式でどうにか出来るのに。
「ならそれを早く表に出さないと!」
「ただ、それだと肝心の立花を失墜させることは出来ない。立花はきっとなんの躊躇いもなく久我を切り捨てるだろう」
「それでも良いじゃないですか!立花の情報はこれからまた集めればいいんだし…っ」
「それが出来ないんだよ、これを表に出してしまったらね……これは生徒会室で録音された音声だ。生徒会のメンバー、或いは僕しかこれを録音出来る人間が居ない。そうなった時に真っ先に疑われるのは教員の僕だ」
「……他の生徒会の奴等に擦り付けることは……」
「不可能だろうね。そもそも、大体の人間は保身で立花に従ってる奴ばかりだ。そんな奴がわざわざ自分にも白羽の矢が立つ事をするのは考えにくい」
私にあんな酷い事をした久我の証拠を掴めているのに、それを表に出せないなんて。
そもそも、これはれっきとした犯罪行為だ。
教員が役に立たないなら警察に相談した方がずっと良いんじゃないかとすら思う。
立花さえどうにかしてしまえば、芋づる式でどうにか出来るのに。


