「それで、話って……」
「……大方、予想はついてると思うけど、久我の事だ」
やっぱり、と思いつつも心臓がドクドクと跳ねているのが分かる。
「久我達が雪平を襲う可能性があるって言うのは今日知ったことなんだ。だから、僕もなんとか助けようと思ったんだけど……」
「じゃあ、谷口先生が用事があるからって久我を呼び出したのは意図的だったんですか?」
「まぁ……久我が居ない間に雪平を解放しようと思ったんだけど、多目的室のスペアキーが見つからなくて……」
「それは多分朝霧君が持ってたから……朝霧君がその鍵で私を助けてくれなかったら今頃どんな目に合ってたか」
「あぁ、本当に危なかった……でも、おかげで良い物を手に入れる事が出来た。君からしたら良いものとは言えないかもしれないがね…」
そう言うと、谷口は懐から何やら細長い黒い長方形のようなものを取り出した。
「これは……?」
「"ボイスレコーダー"だ。君には気分の悪い話かもしれないが、久我が仲間達に雪平を襲う指示を出している所を録音したんだ」
「えっ!?ボイスレコーダーって、ちゃんとした証拠になるじゃないですか!!」
思わず大声で言う私に、慌てて谷口先生はシー!と手でジェスチャーした。
そうだった、扉の向こうでは佐原君が待ってくれているんだった。
「……大方、予想はついてると思うけど、久我の事だ」
やっぱり、と思いつつも心臓がドクドクと跳ねているのが分かる。
「久我達が雪平を襲う可能性があるって言うのは今日知ったことなんだ。だから、僕もなんとか助けようと思ったんだけど……」
「じゃあ、谷口先生が用事があるからって久我を呼び出したのは意図的だったんですか?」
「まぁ……久我が居ない間に雪平を解放しようと思ったんだけど、多目的室のスペアキーが見つからなくて……」
「それは多分朝霧君が持ってたから……朝霧君がその鍵で私を助けてくれなかったら今頃どんな目に合ってたか」
「あぁ、本当に危なかった……でも、おかげで良い物を手に入れる事が出来た。君からしたら良いものとは言えないかもしれないがね…」
そう言うと、谷口は懐から何やら細長い黒い長方形のようなものを取り出した。
「これは……?」
「"ボイスレコーダー"だ。君には気分の悪い話かもしれないが、久我が仲間達に雪平を襲う指示を出している所を録音したんだ」
「えっ!?ボイスレコーダーって、ちゃんとした証拠になるじゃないですか!!」
思わず大声で言う私に、慌てて谷口先生はシー!と手でジェスチャーした。
そうだった、扉の向こうでは佐原君が待ってくれているんだった。


